権藤博氏が長嶋茂雄氏を悼む:侍ジャパンと巨人の名勝負を振り返る
元横浜監督の権藤博氏が、長嶋茂雄氏の訃報に触れ、侍ジャパンと巨人の名勝負を振り返る。

2025年6月3日、元横浜日本一監督の権藤博氏(86歳)が、中日での現役時代に名勝負を繰り広げた巨人終身名誉監督の長嶋茂雄氏の訃報に触れ、深い悲しみを表した。
長嶋氏との思い出
権藤氏は、長嶋氏を「雲の上の人」と表現しながらも、親しみを込めて「ゴンちゃん」と呼んでくれたエピソードを語った。
「ミスターが3学年上だから『権藤』や『ゴン』でいいのに、『ゴンちゃん、疲れ取れたかい?』って声をかけてくれた。とにかくよく打たれたから、私のことが好きだったのかも知れないね。」
名勝負の記憶
権藤氏が横浜の監督を務めた1998年から2000年の3年間は、長嶋氏率いる巨人との間に良い勝負が繰り広げられた。
- 1998年: 横浜優勝、巨人3位
- 1999年: 横浜3位、巨人2位
- 2000年: 横浜3位、巨人優勝
最後の再会
最後に会ったのは、2017年春、侍ジャパンの投手コーチを務めた第4回WBCから帰国した直後、巨人の宮崎キャンプでのことだった。
「今回は体調が悪いとは聞いていたけど、ミスターのことだから特別なリハビリをやって、必ず復活すると思っていました。」
巨星の逝去
権藤氏は、長嶋氏の逝去について以下のように語った。
「普通の人だったら、号外が出ることも、総理大臣がコメントを出すこともない。これが本当の巨星落つですよ。寂しいなんてもんじゃない。」
長嶋茂雄氏の逝去は、日本の野球界にとって大きな損失であり、その偉大な功績と人柄は永遠に記憶されることだろう。