バドミントン部の挑戦:少人数でも声を出し続けた倉吉西の古林貴樹主将
倉吉西高校のバドミントン部主将、古林貴樹が少人数チームを率い、困難を乗り越えた感動のストーリー。

2025年7月21日、どらドラパーク米子市民球場で行われた第107回全国高校野球選手権鳥取大会2回戦。倉吉西高校は鳥取東高校に0-7で敗れ、七回コールドで試合を終えた。試合後、球場外で涙を流すチームメートたちを前に、古林貴樹主将(3年)は手をたたいて鼓舞した。
「悔しいけど、感謝をしっかり伝えよう!」と力強く声をかける古林主将。応援団の前で整列し、「全力応援のおかげで七回まで戦うことができました」「悔いは残っていなくて、やりきったと感じています」と感謝の言葉を述べた。その力強いあいさつに、保護者らから温かい拍手が起こった。
倉吉西高校バドミントン部はもともと部員が10人と少人数だった。今大会に向けて、バドミントン部員3人の助っ人を得て、13人でベンチ入りした。これまで、けが人もたびたび出て、練習もままならない時期もあった。少人数だとどうしても声が出なくなるが、古林主将はとにかく声を出し続けた。
「自分に元気があればどんな困難にも立ち向かえる」と信じていた古林主将。部活動を通じ、あきらめないことも学んだ。「主将をやってよかったです。コミュニケーションのとれたいいチームでした」と、さわやかな笑顔を残して球場を後にした。
この試合を通じて、少人数チームでも声を出し続けることの重要性や、チームワークの力を再確認した倉吉西高校バドミントン部。彼らの挑戦は、今後の高校スポーツ界に大きな影響を与えることだろう。