F1イギリスGP:フランコ・コラピントの0周リタイアとヒュルケンベルグの躍進
2025年F1イギリスGPでフランコ・コラピントが0周リタイア、ニコ・ヒュルケンベルグが3位表彰台を獲得。波乱のレース展開を振り返る。

波乱のレース展開
2025年F1イギリスGPは、雨の影響で予想外の展開となりました。ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグが19番手スタートから3位表彰台を手にするなど、番狂わせが続きました。しかし、フランコ・コラピント(アルピーヌ)はその波乱に参加することすらできませんでした。
コラピントの苦悩
コラピントは予選で最下位に終わり、決勝に向けてパワーユニット類を新調し、ピットレーンスタートを選択しました。フォーメーションラップを終え、ピットレーンに戻ってきた彼は、路面がウエットからドライに変わる状況を見て、インターミディエイトタイヤからスリックタイヤに交換する作戦を立てました。
タイヤ交換とトラブル
「僕たちはスリックを試すつもりだった。フォーメーションラップではかなり路面が乾いていたから、もちろんそれが適切な戦略だと思っていた」とコラピントは振り返ります。しかし、タイヤ交換作業を終えた彼は発進することができず、「何かが壊れた」と訴えました。そのままコースに戻ることなくレースを終えることになってしまいました。
チャンスの喪失
コラピントは、「とにかく悲しい。今回のレースを楽しみにしていたし、特に今回の展開を見る限りは、僕たちに運が向いていてもおかしくなかった」と語りました。ヒュルケンベルグやランス・ストロール(アストンマーティン)の躍進を考えると、自分たちにもチャンスがあったはずだと感じていました。
今後の展望
戦略判断がうまくいき、トリッキーなコンディションの中で生き残ることができれば、大量ポイントも夢ではありませんでした。しかし、そのチャンスを逃したコラピントは、苦戦するアルピーヌにおいて、未だ入賞を記録することはできていません。