ロブレスの逆転勝利

2025年7月7日（日本時間8日）、USスマッシュ（アメリカ・ラスベガス）男子シングルス1回戦で、スペインのロブレス（世界ランク61位）が中国の林高遠（同26位）を3-2で破り、大金星を挙げました。

試合の流れ

ロブレスは最初の2セットを9-11、7-11で落とすも、その後3セットを12-10、11-8、11-4で逆転し、劇的な勝利を収めました。

ロブレスのインタビュー

試合直後のインタビューで、ロブレスは冷静ながらも熱い思いを語りました。

Q. 大金星おめでとうございます。今の率直な気持ちを教えてください。 「林高遠選手に勝てたことをどう表現していいかわかりません。ものすごく嬉しいです。こういう大きな大会では初戦を突破するだけでも本当に大変だと感じます。それを成し遂げ、しかも素晴らしい選手に勝てたのですから…本当に言葉になりません。」

Q. 3日前にドロー（組み合わせ）が決まって対戦相手を知った時、「はるばるラスベガスまで来て、このドローか」と思いませんでしたか？ 「中国選手と当たるとタフな試合になることはいつも覚悟しています。だからもちろん、少しがっかりというか、複雑な気持ちでした。試合に向けてベストな準備をすることに集中しました。そして、計画通りに試合を始めることができて、ついにやり遂げることができました。」

Q. あなたは26歳でトップ100に入り、このレベルで6、7年プレーしています。0-2で負けている状況で、「よくやった、もう十分だ。誇りを持ってスペインに帰れる」と考えることもできたはずです。しかし、そうはならなかった。何があなたを突き動かし、0-2から自分を信じさせ続けたのですか？ 「僕を突き動かしたのは、人生で一度は彼のようなトップ選手に勝ちたいという内なるエネルギーでした。いつも「トップ20の選手には勝てない、彼らは強すぎる」と自分に不満を言っていました。もちろん挑戦し続けましたが、今日、そのうちの一人に勝てたことは、僕にとって大きな達成です。」

Q. スペイン人は情熱的で感情を表現することで知られていますが、あなたは氷のように冷静沈着です。どうやってそうしているのですか？ 「このスポーツには世界中に強すぎる選手がたくさんいて、毎回勝つのはとても難しいんです。スペインにはテニスのアルカラス選手やナダル選手のように、勝つことに慣れている素晴らしいアスリートがいます。彼らからは情熱の炎が見えますよね。僕のDNAにも確かにそういうものはありますが、卓球は本当に厳しい。展開が早いので、感情的になりすぎると試合がどう転ぶかわかりません。だから試合に集中し続けることが重要なんです。」

Q. 今頃、ご家族が起きる時間ですね。試合を見ていたでしょうか？これから電話するのですか？ 「見ていないといいですね。もし見ていたら、2人の子供が朝6時に起きていることになるので。妻にとってとても長い一日になってしまいますから。もう数時間寝ていてくれることを願います。1時間後に電話して、林高遠選手に勝ったと報告できるのはとても嬉しいです。」

Q. 次の対戦相手は日本の松島輝空選手です。次戦について教えてください。 「松島選手もまたサウスポーで、とても良い選手です。去年スロベニアで対戦して、2-3の接戦で負けました。だから面白い試合になるでしょう。明日の朝は混合ダブルスがあるので、祝っている時間はありません。でも、大会が終わったら、この勝利の瞬間を必ず楽しみたいと思います。」

Q. ラスベガスは初めてですか？今夜パーティーもできる街ですが、これからどうしますか？ 「この街には本当に驚かされました。いつでもパーティーができる雰囲気がありますよね。今はまだ、部屋に戻って食事をするだけですが、自分の時間を見つけて必ず楽しみたいと思っています。」

試合結果

＜USスマッシュ 男子シングルス1回戦＞ ロブレス（スペイン）3-2 林高遠（中国） 9-11/7-11/12-10/11-8/11-4