ラファエル・カマラ（トライデント）は、バルセロナ・カタルニア・サーキットで開催されたFIA F3第5戦のフィーチャーレースで見事な勝利を収め、今季3勝目を達成しました。この勝利により、選手権リードをさらに拡大しました。

予選での優位

カマラは予選で最速タイムをマークし、ポールポジションを獲得。リバースグリッドのスプリントレースではスタート時のトラブルでリタイアを余儀なくされましたが、フィーチャーレースでは事故の心配の少ない先頭スタートを切ることができました。

レースの展開

全25周のレースは、カマラが好スタートを切って先頭をリードし、その後ろにはローレンス・ファン・ホーペン（ARTグランプリ）とテオフィル・ナエル（VAR）が続きました。トップ3は1周目から3秒差をつけて後続を引き離しました。

しかし、3周目にロマン・ビリンスキ（ローディン）とホセ・ガルフィアス（AIX）がターン4でクラッシュし、セーフティカーが出動。トップ3のアドバンテージは帳消しとなりました。

レースは8周目から再開。カマラはリスタートでも先頭を維持し、ホーペンとナエルもポジションを守りました。トップグループは0.7秒ほどの間隔で連なり、オーバーテイクにつながる動きは乏しい状態が続きました。

後半の展開

4番手以下のライバルでは、アレッサンドロ・ジュスティ（MPモータースポーツ）が一歩リードし、3番手ナエルに対してレース中盤から接近。18周目時点ではDRS圏内の1秒差に入り、トップ3集団に加わろうとしました。

18周目、ターン1でニコラ・ロカルテ（DAMS）とブランド・バドエル（プレマ）がクラッシュし、2度目のセーフティカーが出動。21周目にレースが再開すると、カマラはリスタート加速でライバルを引き離し、トップを走りました。一方、ホーペンとナエルは接戦の末、ナエルが2番手に浮上しました。

最終結果

カマラはラスト2周で約2秒差のセーフティリードを築き、そのままチェッカーを受けました。これにより、カマラはポール・トゥ・ウィンでフィーチャーレースを制し、選手権のリードをさらに広げました。2位はナエル、3位はホーペンでした。

ランキング2番手のニコラ・ツォロフ（カンポス）は5位フィニッシュでした。

この勝利で、カマラは今シーズンの強さを改めて証明し、選手権優勝に向けて大きく前進しました。